若者の献血離れ
こんな感じの表を映して「若者の献血者が減ってます!」
と放送してました。
まあ、たしかにこの図を見たら、そう思うんですが
そもそも若者の人口は他の年代より少ないんだから
仕方ないというか、献血者数で比較するって意味ないんじゃないかと・・・
各年代の人口に対する献血者数の割合で比較してくれれば納得するんだけど。
んで、調べてみました。
参考にしたのは厚生労働省のサイトのこちら
平成24年度の資料が見つけられず、
平成21年度までの資料とちょっと古いんですが、
現在(平成24年度)までに激変している事はきっと無いだろういう予想で書いてます。
(変わってたら、すんません)
追記:平成23年度までの献血者数の推移はこちらにありました。でも年代別は見つけられず・・・。
この資料(平成21年度)には各年代の当該年齢層のうちの献血者数(%)がばっちり載っています。
では比較していきましょう。
まずは16歳から19歳
拡大図
16歳から19歳:6.1%
20歳から29歳
拡大図
20歳から29歳:7.9%
30歳から39歳
拡大図
30歳から39歳:7.7%
40歳から49歳
拡大図
40歳から49歳:7.8%
50歳から69歳
拡大図
50歳から69歳:3.4%
最後にまとめますと
16歳から19歳:6.1%
20歳から29歳:7.9%
30歳から39歳:7.7%
40歳から49歳:7.8%
50歳から69歳:3.4%
20歳から29歳が僅差で1位です。
で、ここまでの記事で
「ふ〜ん。そうなんだ〜。納得した!若者凄い!」
と納得した人と
「ん?ちょっと待ってよ?でもこのデータって・・・」
と考えた人がいるかと思います。
前者のタイプの人は、与えられた情報から判断するのではなく
疑ってかかって自分で調べて判断した方がいいですよ。
前述したのは平成21年度の人口に対する献血者の割合を抜き出しただけです。
統計を取り始めている昭和60年と比較してみますね。
ちなみに
昭和60年=西暦1985年
平成21年=西暦2009年
24年間の前後で比較してみましょう。
拡大図
16歳から19歳:25.4% - 6.1% = 減少:19.3%
20歳から29歳:17.6% - 7.9% = 減少:9.7%
30歳から39歳:10.4% - 7.7% = 減少:2.7%
(※統計開始が昭和60年ではなくて、昭和61年です。)
40歳から49歳:8.1% - 7.8% = 減少:0.3%
(※統計開始が昭和60年ではなくて、昭和61年です。)
50歳から69歳:3.4% - 3.3% = 減少:0.1%
(※統計開始が昭和60年ではなくて、昭和61年です。)
まとめると
16歳から19歳:25.4% - 6.1% = 減少:19.3%
20歳から29歳:17.6% - 7.9% = 減少:9.7%
30歳から39歳:10.4% - 7.7% = 減少:2.7%
40歳から49歳:8.1% - 7.8% = 減少:0.3%
50歳から69歳:3.4% - 3.3% = 減少:0.1%
という訳でまとめると
昔(25年前)より若者の献血離れには納得せざるを得ないが
現状は、他の年代と献血率は殆ど変わらない。
といった感じでしょうか。
さてさて、
街中を歩いていると献血ルームの前にこのような看板がありますよね。
どの血液型でもいいので0になったのを見た事ある人います?
例えばB型30人を集めて
献血したら0になるんですよね?
たぶん無いんだろうけども・・・